郷里にお墓を祀る人がいなくなったので、現在の住居近くにお墓を移転したい。新しくお墓を建てるので、先祖の遺骨を移したい。このような時には、改めて葬り直す<改葬>を行います。改総するのあたって、第一に大切なことは、菩薩寺へのあいさつや相談です。長い間先祖がお世話になっていたわけですから、それなりの礼を尽くさなければなりません。心をこめた感謝と共にお布施を包むのがふつうでしょう。
第二に法的な手続きです。この際に、菩提寺の僧侶や霊園の管理責任者の承認が必要となりますので、承諾を得た後に、役場に届け出るほうがよいでしょう。
第三に墓石その他の処理です。まず、現在の墓石の「魂ぬき」の供養をします。魂をぬくことによって、その石は無縁墓石となります。その後、土に埋めるか無縁塔の一部にするかになりでしょう。また、その石を新しい墓地に移した場合は、あらたに開眼供養を施し、「魂入れ」をします。